ジュート(黄麻)とは...

バングラデシュの特産品で黄麻(麻の一種)とも言います。雨季には背丈が3mにもなり、生産者の男性は水に浸かりながらジュートを刈り取ります。刈り取った茎は水の中に浸けておき、茎を腐らせて柔らかくします。それらをほぐして茎の繊維を取り出し、乾燥させた物がジュートです。

ジュートは燃やしても有毒ガスが出ず、土に埋めてもバクテリアによって完全に分解されるため環境に優しい天然繊維として注目されています。また、吸湿、放湿、通気性に優れています。

ジュートの刈り取りと天日干しの作業は、7月末から8月中旬にかけてバングラデシュ各地で見られます。

ジュートは葉を食べることができます。繊維だけではなく芯も売ることができ、捨てる部分はありません。

ジュート(黄麻)の生産工程の説明

  1. ジュートを根元から刈り取ります。


  2. 水に浸す。水に浸けておくことで、バクテリアが発生し、表面を腐らせます。その際、上にホテイアオイをかぶせバクテリアの発生を促します。通常15〜20日くらい水に浸しますが、水が少ない年は1カ月くらい浸けることもあります。


  3. 十分に腐ったジュートを、ひとつひとつ手で裂いて繊維を取り出します。これがいわゆる「ジュート」となる繊維です。残る芯の部分は、家具を作る材料として売ることができます。水が多いとジュート自体の色が白く(黄金とも言う)なりますが、水の少ない年は少し黒くなってしまうとのことです。


  4. 繊維および芯を太陽の下で乾かします。約1週間程度。乾かず場所は、家の周り、道端、橋などあらゆるところに干されています。


  5. 繊維と芯部分を市場で売っています。


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