オーガニックコットンができるまで

 

 

農薬や化学肥料を使用せずに、自然のサイクルに逆らわない農法で栽培されたオーガニックコットン、国際的な有機農法の基準をクリアした生産者の顔が見える信頼性の高いオーガニックコットン、それが、われわれが提供するオーガニックコットンです。

 

 

『大地は神からの授かりもの。大事に大切に子孫に伝えるのが、私たちの務め。』
これが誇り高きオーガニックファーマーの精神であり、私たちの共感するところです。

 

 

オーガニックファーマーはまず農薬や化学肥料を3年以上使用していない健康な土作りから始めます。発芽抑制剤や殺菌剤を使用していない種をまきます。これから収穫までの長い間、除草剤を使わないで雑草との格闘が続きます。

コットンは、あおい科の一年草です。朝顔やオクラの花と大変似ています。
オーガニックコットンの栽培時には、殺虫剤の代わりに、害虫の天敵であるテントウムシが害虫をいっぱい食べて活躍してくれます。テントウムシがオーガニックコットンを育てる上で、無農薬有機農法の守り神といわれる所以です。 オーガニックコットンの綿花畑の周りにはコーンやマロー(ひえ,粟類)を植えます。農薬や除草剤が入ってこないための隣の畑との緩衝地になります。役目を終えたこれらコーンたちは飼料や有機堆肥になります。オーガニックコットン畑では自然のサイクルが見事に働くのです。

2~3日で花が落ちてその下には、オーガニックコットンの子房という種を守る朔(さく)全体が見えてきます。朔はコットンボールを覆っている表皮のようなものです。そして、朔がはじけると、種を風や雨から守るための暖かいフワフワな綿布団であるコットンボールが見えます。この内部に種が包まれています。オーガニックコットンのコットンボールは綿の命=ベビーである種を包み込む大事なベッドです。そして私たちは、この命を守るコットンボールを繊維の素材として頂いている事になります。
8月から9月ににかけてのオーガニックコットン・フィールドは白い綿帽子がゆれ、すばらしい眺めがどこまでも続きます。落葉剤を撒かないでコットンボールを収穫するには霜が降りいつしか朔が枯れ落葉し、自然にコットンボールが落ちてくるまで気長に待たなければなりません。オーガニックコットン・ファーマーたちの辛抱強さには脱帽です。
 
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