フェアトレード&オーガニックショップ 福猫屋
フェアトレード エコロジー生活雑貨 ナチュラルフード NGO支援商品
DATE:

三鷹のお店「プーの森」の野村さんより頂いたメールです。

ご覧下さい。掲示板にふくねこの意見もあります。フェアトレードについてもう一度考えてみませんか?


こんにちは、みなさん、野村です。

フェアトレードに関心のありそうな友人知人にBCCでメールしています。

フェアトレードカンパニー(株)が、取引額の小さいところとの取引を切りたがっているのは、数年前から知ってはいました。今年ついにプーの森も今後の取引が難しいと言われました。

その方針と、そして切ろうとする方法とが、やはりおかしいと思い、怒りと落胆の思いを込めて、下記の文書を書きました。

以下に張り付けますので見て下さい。

プーの森のHPの掲示板にも、詳しい経緯を書きますので、興味のある方は見てみてください。

ではよろしく

野村(プーの森)

 05/03/23 18:09:50

http://homepage3.nifty.com/poohnomori/

2005年3月23日

フェアトレードカンパニー株式会社

代表取締役社長 ミニー サフィア 様

卸営業マネージャー  様

卸 担当者      様

プーの森     

店主 野村 羊子

 今回の貴社のやり方に抗議し、今後は、直接の取引は控えさせていただきます。もちろん、貴社の方針が小さい卸し先を切り捨てるということですから、当方の行為が何も生み出さないことを承知の上での決断です。同時にこの文章を公開し、フェアトレードとは何かを考えていくきっかけを、多くの方に提供していきたいと考えております。

 

 当方は絵本を主体にし、自然な食品・石けん雑貨等を扱う小さな個人商店です。フェアトレードという趣旨に賛同し、いくつかのフェアトレード団体の製品も店頭に並べて販売しております。現在の形態は1993年からで、その当初より貴社との取引をしてきました。様々なものを並べているため、当方の取引先は多く、1カ所あたりの取引額は小さいものです。ですが、毎年貴社へは何かしらの発注をし続けてきました。

 本年春、2005年春夏号のカタログが届き次第、発注しようと待っておりましたが、届きませんでした。3月中旬に知人よりすでに発行されていることを知り、貴社にカタログを請求いたしました。すると、昨年の取引額が少ないので、発送しなかったと言われました。ついで送られてきたカタログには、手書きで「今後の取引は難しい」と書かれていました。

 ここが問題点のひとつです。担当者は電話で、取引条件をすでに送付しているから分かっているはずだ、というような趣旨の発言をしました。しかし、取引額が小さい場合は取引中止になるということは、印刷された取引条件書には一切書かれておりません。「予約発注なしは一律7掛け」という項目があるだけです。しかし、お手紙では、これも年間取引額50万円以上が前提であると書かれていました。であるならば、なぜ印刷された書面にもそのように書かれていないのですか?

 2004年度の取引条件書もそうです。「年間取引額20万円以下は8掛け」という項目しかありません。50万円に届かないところは、それをめざし、20万円に届かないところとは取引はしない、とお手紙に書かれたようなことは一切記載されておりません。確かに以前、口頭で、年間20万円以上をめざしてほしいということは言われたように思います。しかしそれはあくまで電話でのやりとりであり、正式な取引条件であるとは考えられません。貴社の方針として、取引額で足切りをするのであれば、公開された文書にそのように書かれるべきではありませんか?個別に、口頭または手書きの文書によって切っていくというのは、まさに「公正」ではありません。

 しかも、事前にそのような話もなく、ただ単にカタログを送らない、という方法で切っていこうとする、そのやり方も「公明正大」ではありません。事前に、このような条件を設定し、貴店は条件にそぐわないので今後は取り引きできない、というようなお知らせがあってしかるべきではないでしょうか。小さいところは、取るに足りない、相手する必要がない、という態度が透けて見えるようです。

 

 問題点の2つめは、まさにそのことです。フェアトレードというのは、そもそも、大企業の資本主義に抗して生まれたものではありませんか? 「途上国の立場の弱い人々を支援することで平和な社会を創りたい」と、PeopleTree誌今号に書かれたミニー社長の言葉です。しかし、取引額が大きいところへのサービスを強化するために、小さいところとの取引を中止するというのは、まさに大企業の論理にほかなりません。卸し先としては、立場の弱い小さな個人商店は、眼中にないということでしょうか?途上国でなければ、みな強いのですか?大企業が、中小の弱小企業や労働者に犠牲を強いることによって、不況を乗り越えているのは、明白な事実です。その中で、フェアトレードの理念に賛同し、それを広めるために努力を続けているが、取引額としては決して増大していけない小さい取引先を切るというのは、まさに弱い立場の人々に犠牲を強いる行為です。

 聞くところによると、貴社は、スーパー・百貨店への卸を検討しているという話です。今回のことを考え合わせると、今後、生産者団体にしても、均一・画一な商品を大量に生産できるところとだけにしていく可能性があると感じてしまいます。より小さい、そのため少量生産しかできない団体は、相手にしないということが起こるのではないかと危惧せざるを得ません。それこそ、フェアトレードとは何かを、再確認していただきたい点です。ミニー社長が今年、ブラジル・ポルトアレグレでの世界社会フォーラムではなく、ダボスの世界経済フォーラムに参加したことは象徴的な行為に思えます。効率重視の拡大再生産志向では、グローバリゼーションに対抗できません。もう一つのオルタナティブの方向としてのフェアトレードの理念から考えれば、今回のようなことには決してならないのではないでしょうか。

 以上の問題点を鑑みるに、貴社はすでに、グローバリゼーションを標榜する企業であり、残念ながら当方の取引先としてふさわしくないと判断せざるを得ませんでした。ただ10数年の間、商品を愛して続けてくださってきたお客様のことを考えますと、全ての商品を一律に撤去することはいたしません。

 貴社が初心に戻り、これ以上弱い立場の人々に犠牲を強いることのないよう祈るばかりです。


フェアトレードとエコロジー商品の店「福猫屋」