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「ほんのり香らせているだけ」の人ほど臭い理由|柔軟剤の香りが強すぎる仕組み

最近よく聞くのが、

「柔軟剤の香りが強すぎる」

という声です。

電車、職場、学校、スーパーなどで 柔軟剤の臭いがきついと感じた経験がある人も多いのではないでしょうか。

ところが当の本人は、

「私はほんのり香らせているだけ」

と言うことが少なくありません。

なぜこのような匂いの認識のズレが起きるのでしょうか。

実はこれは、嗅覚の仕組みと柔軟剤の香料設計によって説明できる現象です。


柔軟剤の香りが「強すぎる」と感じる理由

近年問題視されている香害の多くは、 柔軟剤や香料入り洗剤の香りによるものです。

なぜ香りがここまで強く感じられるのでしょうか。

主な理由は次の3つです。


理由1 嗅覚順応|人は自分の匂いを感じなくなる

人間の嗅覚には嗅覚順応という性質があります。

これは同じ匂いを嗅ぎ続けると、 脳が匂いを感じなくしてしまう現象です。

例えば次のようなことが起きます。

この結果、 本人はほんのりのつもりでも、周囲には強烈な香り という状態が起きます。


嗅覚順応のイメージ図

以下のイラストは、柔軟剤の香りを初めて使ったときと、 毎日使い続けた場合の違いをイメージしたものです。

柔軟剤の香り 初回使用と毎日使用の違い

初回使用では弱い香りですが、 毎日使うと本人は慣れているのに周囲には強烈という状態になります。

嗅覚順応と香りが強くなる負のスパイラル


理由2 マイクロカプセル香料|香りが一日中放出される

最近の柔軟剤の多くには マイクロカプセル香料が使われています。

これは衣類に付いた小さなカプセルが

などによって壊れ、 香料を長時間放出する仕組みです。

つまり柔軟剤の香りは

という特徴があります。

これが柔軟剤の匂いがきついと感じる原因の一つです。

マイクロカプセル香料とは?仕組みと環境面の論点


理由3 香りの基準がどんどん強くなる

強い香りに慣れると、 人の嗅覚の基準自体が変化します。

すると

という香りのエスカレートが起きます。

この状態では、

「ほんのり香らせているだけ」

という感覚と、

「香りが強すぎる」

という周囲の感覚の差が大きくなります。


ドーパミン慣れ(香り刺激の依存)

香りは脳の報酬系に関係します。
匂いは

を刺激します。

そのため強い香りを使い続けると

同じ強さでは満足できなくなる

という現象が起きます。

すると本人は

これくらいが「ほんのり」

と感じていても
周囲には

かなり強い匂い

になっていることがあります。

→ 香りが「もっと欲しくなる」仕組み ―マイクロカプセル技術とドーパミン


さらに言えば柔軟剤使用者の多くがこの状態になる

さらに言えば、

柔軟剤や香料洗剤を毎日使う人は ほぼ全員この状態になります。

これは性格やマナーの問題ではなく、

という生理現象によるものです。

そのため本人は本当に

「ほんのり香っているだけ」

と感じていることが多いのです。


香害と呼ばれる理由

このような強い香料は、 人によっては

などの症状を引き起こすことがあります。

これが香害と呼ばれる問題です。

特に

などでは大きな問題になっています。


まとめ|「ほんのり」の感覚は人によって大きく違う

柔軟剤の香りが強くなってしまう理由は次の通りです。

その結果、

「ほんのり香らせているつもり」

でも

周囲には強い匂いとして感じられる

という現象が起きるのです。


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