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香りは生活を心地よくする一方で、 嗅覚順応していない方(香りに敏感と言われる方)にとっては負担となる場合があります。
「香害」という言葉で語られることもありますが、 大切なのは香りをめぐって対立することではなく、 互いに暮らしやすい環境をつくるための理解です。
同じ香りでも、 「心地よい」と感じる人もいれば、 「強すぎる」「体調が悪くなる」と感じる人もいます。
嗅覚順応している人には香りの影響は見えにくいため、 周囲に困っている人がいる可能性を知ることが第一歩になります。
多くの人が集まる場所では、 香りを控えめにする(使用しない)ことが望まれます。
強い香りは「近くにいる人が避けられない」状況になりやすいため、 控えめな使用がマナーにつながります。
しかし本人が控えめと思っていても、人からは強い香りと感じられる場合があります。
公共の場では、国際社会に準拠し、本来は使用しないことが望まれます。
香り付き製品を使う場合でも、 少しの工夫で香りの広がりを抑えることができます。
香りは「強いほど良い」というものではなく、 清潔さと香りとは無関係であると理解すべきです。
香りが衣類や食品などに移ってしまう現象を 「移香(いこう)」と呼ぶことがあります。
移香を防ぐためには次のような工夫があります。
嗅覚順応していない方(香りに敏感と言われる方)の中には、 頭痛や吐き気など体調に影響を受ける場合があります。
そのため、もし周囲で香りが負担になっている方がいる場合は、 「気のせい」などと否定せず、 できる範囲で「配慮」を検討することが望まれます。
香りを楽しむこと自体が悪いわけではありません。 一方で、生活空間を共有する中では 香りが負担になる方への配慮も大切です。
お互いにとって無理のない形で、 気持ちよく暮らせる社会を目指すことが重要です。
香り付き柔軟剤や香水は、 清潔感や気分転換として楽しまれる一方で、 香りが負担になる「嗅覚が麻痺していない人」もいます。
日本では約7割の家庭が洗濯用柔軟剤を使用しているという調査もあり、 香り付き製品はとても一般的な存在になっています。
だからこそ公共空間では、 「配慮」が 誰もが過ごしやすい環境につながります。
「花粉症と同じ。自己防衛すべきだ」そうした意見を耳にすることがあります。
しかし、そこには見過ごされがちな違いがあります。
香害は「わがまま」でも「自己責任」でもなく、香りの感じ方に個人差があることから生まれる問題です。
配慮とは、一部の人のために「我慢してあげる」ということではありません。
人のために我慢は難しいものです。そんな難しいことをする必要はありません。
誰でも出来ること、簡単なことです。
香害の事実を冷静に正しく認識することだけでよいのです。「配慮」という実行は、自ずとそれに付いて来るはずです。
なぜなら香害の被害者は実は双方なのですから。
それは自身の為であり、双方の為にもなるのです。
福猫屋では、環境と人にやさしい暮らしのために、 香りについても情報提供を続けていきます。